スムーズな旅には欠かせない!チップの極意

日本人が海外旅行の際に戸惑うことのひとつがチップ。最近では海外の多くの国にチップの習慣があることは広く知られていますが、どんなタイミングで払えばいいの?相場はいくらくらいなの?など、わからないことだらけなのが実のところ。ガイドブックにチップの目安が書いてあることもありますが、本当にそれが適切なのか不安なままなんとなく払っている方も多いと思います。

ここでは、インドをよく知るスタッフの経験にもとづいた、役に立つチップの知識をお伝えします。上手な渡し方を知れば、チップは旅を快適にする強い味方になってくれますよ。

よく「チップは強制ではない」と言われることがありますが、実はその認識は正しいとはいえません。

日本のようにサービス水準が高く、普通にしていれば満足のいく接客やサービスを受けられる場合は、特別な待遇を求める時の心付けや期待を超えたおもてなしを受けたお礼としてお金を包むことがあります。

ですが、人によって提供するサービスの質に大きな差が出るインドのような国では、チップはきちんとした仕事をしてもらうための必要経費と考えた方が良いでしょう。その意味では、強制ではないとは言っても「払うのが基本」という認識が必要です。

サービス料が明記されているレストランやホテルの宿泊代は別として、何かしらのサービスを受ける場合にはチップと共に、と覚えておきましょう。

では実際に、誰に対してどんな時にチップを払えば良いの?という疑問にお答えします。

日本語スルーガイド、スルードライバー

旅行中、共に過ごす時間が最も長い相手です。基本的には朝から夜まで、一日中お客様のために動いてくれますので、その業務をきちんと果たしていればぜひ気持ちよくチップを渡してあげてください。

<日本語スルーガイド>

1500〜2000ルピー/日

ご旅行される人数が3名までなら1500ルピー、4名以上なら2000ルピーが相場の金額です。

お一人様の旅行だと少し割高に感じられるかもしれませんが、専属コンシェルジュと考えれば決して超高額というわけではないと言えるでしょう。

<スルードライバー>

600〜1000ルピー/日

インドの道路をお客様を乗せて安全に走行するのは、こちらが思う以上に技術と気遣いが必要なものです。

5時間を超える長距離移動、早朝から深夜までの長時間拘束などがあった日は少し金額を上乗せし、1000ルピー程度にすると良いでしょう。

また、2名様用セダンから3名様までのミニバン、4名様以上対応のミニバスタイプなど、車の大きさやランクによっても金額に差が出てきます。ミニバンやランクの高い車種であればプラス100ルピー、ミニバスであれば乗車人数×100ルピー程度をプラスするなど、多少の色をつけて払うようにしましょう。

これらの日本語スルーガイド、スルードライバーにはそれぞれ日数分を最終日に渡すようにしましょう。

初日にまとめて渡したり、毎日その日の分を渡したりすると、いくらもらえるのかというのが先にわかることでやる気が低下し、サービスの質が落ちてしまうことがあるというのが、悲しいかなインドの現実です。

ですので、チップをもらえるという前提でしっかり仕事をしてもらい、その分こちらもきちんと返すという関係性がお互いに気持ちよく過ごすポイントになります。

*国内線移動を挟む場合、ドライバーは都市ごとに交替になります。同じ都市では連続して同じ人になることが多いですが、都合により交替することもあるので直接ご確認いただき、そのドライバーと会う最後のタイミングでお渡しください。

英語スポットガイド

<英語スポットガイド>

1000ルピー/日

英語ガイドは各地に単発で来るため、それぞれの場所でガイドツアー終了時に担当ガイドに渡してください。

ホテルのポーター、ルームサービスなど

ホテルのスタッフにちょっとした用事を頼む際にはチップが必要になります。

<ポーター>

100ルピー/荷物1つにつき

チェックイン時にスーツケースなどの重い荷物を運んでもらった場合は、部屋に入れてもらったところで渡します。

ご自身で運べるのであればポーターは断っても構いません。その場合はチップも不要です。

チェックアウト時に部屋からフロントまで運んでもらう場合も同様です。

<ルームサービスなど>

100ルピー/回

何か用事があってスタッフに部屋まで来てもらった場合は、その都度チップを渡します。

インドでは基本的にピローチップ(枕元に置いておくチップ)は不要ですが、ルームサービスやランドリーの回収、部屋の不具合などで人を呼んだ際には来た人に渡しましょう。

レストランなどでの外食時

食事込みのツアー手配をされている方は、サービスチャージがすでに含まれていますのでチップは不要です。

また、ご自身で食事をとる際にもレシートにサービスチャージの記載があればチップを払う必要はありません。ホテルや高級レストランでは多くの場合サービスチャージが含まれていますので、お会計の際にレシートを確認してみてください。

気軽なカフェや地元の食堂、屋台などでもチップの必要はありません。

チップが必要になるのは、レシートにサービスチャージの記載がない場合です。その場合、目安としては食事代の10%程度と考えると良いでしょう。例えば、食事代が1000ルピーだった場合は100ルピーをチップとして合計1100ルピーを支払うといった具合です。10ルピー単位の端数は切り上げて気持ち多めにするのが良いですね。

その他

ここまでに挙げた他に、チップとは少々異なりますが、寺院などにお金を払う場面が出てくることがあります。

多くの寺院は無料ですが、少額の寄付金が入場料として必要になる場合がありますので、その際はガイドの指示に従ってください。お線香やお花を買うのもお布施のひとつです。

これでチップに関する疑問は解消されたでしょうか?きちんとした知識を得て準備すれば、もう不安に思う必要はありませんね。最初は少しドキドキするかもしれませんが、感謝の気持ちをこめて笑顔で渡せば、相手も一生懸命それに応えてくれるはず。ぜひ、怖がらずに最強の味方と思ってチップを使いこなしてみてくださいね。

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